これからのキャリア・カウンセリングに期待されるもの
~技術革新、社会正義、2020以降の社会を見据えて~
11月21日(土)、22日(日)、23日(月,祝日)
第25回大会の開催にあたって
第25回大会実行委員長 宮内 正臣
今大会テーマはブランディング委員会、大会実行委員会で、当学会創設第1回大会のテーマを振り返る形でご検討いただきました。
今回の大会は時節柄原則オンライン開催となります。ITに不安をお持ちの会員の皆様も多いかと存じますが、今後、数回オンラインによる研修を企画中です。ウィズ/ポスト・コロナのなか、今後メンタル・キャリアへの不安を感じる方が増えていくと予想されます。支援者としての私たちが率先し、研鑽していく機会と捉えていただければ嬉しゅうございます。かつて私が師事しましたダグラス・ホール先生がIdentityとAdaptabilityがあれば変幻自在に(プロティアン)に生きていけると仰っています。今一度みなさまのIdentityを確認する機会となれば幸いです。プロティアン研究の田中研之輔先生にもシンポジウムにはご登壇いただく予定です。
今回の大会は4本のシンポジウム、6本の研修、研究発表、自主シンポジウムを予定しております。
現在予定しておりますプログラムを少々ご紹介申し上げます。冒頭のシンポジウムは大会テーマ「これからのキャリア・カウンセリングに期待されるもの」に合わせ、国重浩一先生、下村英雄先生に加えて厚生労働省のキャリア形成支援室から、またオンラインカウンセリング事業を進めておられる渋川駿伍氏を迎えます(登壇予定者は変更となる場合がありますことをお含みください)。
2つ目のシンポジウムは、「働きがい改革としてのセルフ・キャリアドック」をテーマに宮城まり子先生、高橋浩先生をはじめ厚生労働省のキャリア形成支援室、企業の方も迎えて組織と従業員個人のキャリア支援について論じていただきます。最終日のシンポジウムはスーパービジョン委員会、大会実行委員会で詰めております。なお、研究発表、自主シンポジウムは22日、23日の両日を使います。
また、21日の研修は研究委、研修委、実行委で企画中です。M-GTAを使った質的研究法、心理カウンセリングへの新たなアプローチ、組織に働きかけるナラティヴなど、皆様の普段のお仕事に役立つ実践的、学術的な研修をお届けしたいと考えます。
本日から10月20日まで研究発表、自主シンポジウムを受け付けます。会員の皆様はもとより、周囲の方々にもぜひご紹介いただければと願っております。オンラインで初めて開催されます記念すべき第25回大会、年に一度のこの大会を皆様とともに、大いに盛り上げていけたらと念じております。ご意見、ご要望がございましたらぜひお寄せください。
末筆ながら会員の皆様のご健康とご発展を祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。
Ⅰ.会期・会場
会期: 2020年11月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝) 3日間
法政大学市ヶ谷キャンパスを基地局として、双方向対話型オンライン方式を中心に行います。
Ⅱ.大会スケジュール
11月21日(土) | 11月22(日) | 11月23日(月・祝) | |||||||||
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10:00 | (準備) | 10:00-12:00 開会挨拶 シンポジウム① これからのキャリア・カウンセリングに期待されるもの ~技術革新、社会正義、2020以降の社会を見据えて~ | 10:00-11:30 第24回大会 表彰式 15分 優秀賞 吉川雅也殿 奨励賞 佐藤敦子殿・江口圭一殿 奨励賞 木下城康殿 学術賞受賞講演 20分×3人 仙波亮一 殿 第21回学術賞受賞 高橋 浩 殿 第23回学術賞受賞 小坂淑子 殿 第24回学術賞受賞 |
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10:30-12:00 研修会(W1) | 10:30-12:00 研修会(W2) |
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11:00 |
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休憩(50分) | |||||||||||
12:00 | 休憩(60分) | 12:00-13:00(60分) | |||||||||
12:20-13:50 シンポジウム③ キャリア・カウンセリングにおけるスーパービジョンのあり方と課題 | 12:20-13:50 シンポジウム④ 企業内キャリア形成の可能性 |
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13:00 | 13:00-14:30 研修会(W3) | 13:00-14:30 研修会(W4) | 13:00-14:30 シンポジウム② 働きがい改革としてのセルフ・キャリアドック ~個人と組織がともに成長・発展するために~ |
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休憩(10分) | |||||||||||
14:00 | 14:00-15:40 研究発表(R3) 30分×3名 インターバル5分 | 14:00-15:40 研究発表(R4) 30分×3名 インターバル5分 | 14:00-15:40 自主シンポ(S4) | 14:00-15:40 自主シンポ(S5) |
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休憩(30分) | 休憩30分 | ||||||||||
15:00 | 15:00-16:30 研修会(W5) | 15:00-16:30 研修会(W6) | 15:00-16:40 研究発表(R1) 30分×3名 インターバル5分 | 15:00-16:40 研究発表(R2) 30分×3名 インターバル5分 | 15:00-16:40 自主シンポ(S1) | 15:00-16:40 自主シンポ(S2) | 15:00-16:40 自主シンポ(S3) |
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休憩(10分) | |||||||||||
16:00 | 15:50-17:20 研究発(R5) 30分×3人 インターバル5分 | 15:50-17:20 研究発(R6) 30分×3人 インターバル5分 | 15:50-17:20 自主シンポ(S6) | 15:50-17:20 自主シンポ(S7) |
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17:00 |
大会プログラム 11/16改訂 PDFダウンロード(5.2M byte)
大会プログラム製本版のご注文はこちら 論文集(大会プログラムを含む)製本版のご注文はこちらⅢ.研修会の概要
テーマ | 講師 | |
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W1 10:30 | 質的データ分析:M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)の3つの要点 | 山崎浩司 信州大学 医学部准教授(Ph.D.) |
W2 10:30 | ポリティカリー・インフォームド・アプローチ:倫理・社会正義・政治と心理カウンセリングの統合 | 杉原保史 京都大学学生総合支援センターセンター長、教授(教育学博士) |
W3 13:00 | 量的データ分析:EXCELでできる簡単な統計分析 | 高橋浩 ユースキャリア研究所代表 |
W4 13:00 | ナラティヴ・セラピーに触れる:関心を持って話を聴くこと、聴いてもらうことへの招待 | 横山克貴 ナラティヴ実践協働研究センター センター長 |
W5 15:00 | 組織に働きかけるナラティヴ・アプローチ | 国重浩一 ナラティヴ実践協働研究センター |
W6 15:00 | 生活困窮者の包括的支援 ソーシャルワークとの連携 | 関谷大輝 東京成徳大学応用心理学部准教授 堀口康太 白百合女子大学人間総合学部発達心理学科講師 |
Ⅳ.個人研究発表の概要
“○”は主たる発表者
11月22日(日)15:00~16:40
R1 座長:原 恵子
1 | VUCAが働く人の自己成長意欲に与える影響 |
○関谷 香奈 | |
2 | 組合の専従役員経験を通した職業的発達プロセスに関する探索的検討 |
○原 恵子、依藤 聡、清水 康子、正道寺 博之、岡田 昌毅 |
R2 座長:馬場 洋介
1 | 生涯学習における中高年者のカウンセリング学習と実践について ー若者支援活動に焦点をあててー |
○田中 小百合 | |
2 | コロナ禍における無料キャリア電話相談による社会貢献活動 ーその立ち上げと実践・結果報告ー |
○太原 靖一郎、鈴木 太、中山 由紀子、宮城 まり子 | |
3 | キャリアコンサルタントの技法・態度・在り方についての検討 |
○渡部 昌平 |
11月23日(月.祝)14:00~15:40
R3 座長:古田 克利
1 | デベロップメンタル・ネットワークがデベロッパー(メンター)にもたらす獲得利益とそのプロセス |
○谷口 千砂、石山 恒貴 | |
2 | 企業で働く人の職業生活のおける心理的居場所感の低下・喪失状態について |
○中村 准子、岡田 昌毅 | |
3 | キャリア相談頻度と仕事の成果の関係 ―ワーク・エンゲイジメントの媒介効果に着目して― |
○古田 克利 |
R4 座長:杉山 崇
1 | アンガーマネジメント研修の有効性の検討 ―従業員の自己愛に着目して― |
仙波 亮一、○石井 真奈 | |
2 | イラショナルキャリアビリーフと就職活動の関連 |
○森本 康太郎 | |
3 | 注意欠陥・多動性障害傾向(行動スタイル)の測定尺度作成の予備的研究 |
○杉山 崇、三浦 玲 |
11月23日(月.祝)15:50~17:20
R5 座長:小玉 一樹
1 | 企業内 キャリア カウンセリング 事例 (仮題) |
○一栁 晶子 | |
2 | 企業内キャリアコンサルティングにおける個人と組織のコンフリクト キャリアコンサルタントが果たす役割の検討 |
○黒沢 拓夢、高橋 浩、新目 真紀、下村 英雄 | |
3 | 企業と高等教育機関の連携による目指すキャリア支援 ーこれから必要とされる人材育成を見据えてー |
○服部 文彦、小泉 健司、三浦 玲、田原 数哲、長坂 廣幸 |
R6 座長:三好 真
1 | ARCSモデルに基づいた学生のキャリア選択自己効力感を高める強みプログラム開発 |
○三浦 玲、杉山 崇、合田 美子 | |
2 | 親のキャリア関連行動が大学生のプロティアン・キャリア意識と進路選択自己効力感に与える影響 |
○芦原 万智子 | |
3 | 「 特別支援教育 」に関わる教師を支える要因に関する探索的研究 |
○小松原 智子 |
音声スライド
1 | 「ほめらレター」ワークを社会人に適用した際の効果 |
○小倉 泰憲 | |
2 | ハプンスタンス学習の発生確率を高めるグループ・インタビュー・ワーク -ハプンスタンス学習のプロセスにおける好奇心の重要性に着目して- |
○吉川 雅也 | |
3 | コロナ禍で自身の生き方を変える経営者のさまざま ーBeingワークショップの中で起きたことー |
○堀之内 高久 | |
4 | 職場におけるキャリア自律の促進と効果 |
○堀内 泰利、原 恵子、野村 圭司、岡田 昌毅 | |
5 | 非就業時の経験がワーク・エンゲイジメントに与える影響について |
○今井 裕介・相馬 敏彦 | |
6 | キャリア支援者の指導者養成プログラムの効果の検討 |
○髙橋 南海子、岡田 昌毅、原 恵子、西内 華朱美 | |
7 | リスク・コミュニケーションから考えるコロナ禍における産業医の役割 |
○米沢 宏 |
Ⅴ.自主シンポジウムの概要
11月22日(日)15:00~16:40
S1 | カウンセリング、時代が変わっても変わらないもの | ||
企画者 | 浅野 衣子 | 株式会社キャリア開発サポーターズ | |
司会 | 文川 実 | JICD(日本キャリア開発研究センター) | |
パネリスト | 八巻 甲一 | JICD(日本キャリア開発研究センター) | |
国重 浩一 | NPACC(一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センター) |
S2 | オンラインによるキャリアサービス 〜その可能性と課題〜 | ||
企画者 | 長谷川 能扶子 | 有限会社Cマインド代表 | |
パネリスト | 増田 保美 | 厚生労働省キャリア形成支援室 室長補佐 | |
渋谷 英雄 | 東洋大学 客員教授、日本オンラインカウンセリング協会 理事 | ||
中村 憲生 | SGO Holdings LLC CEO | ||
水野 修次郎 | ライフデザインカウンセリング研究所 所長 |
S3 | 企業領域に関わるキャリアコンサルタントにとって大切な視点と学び ~木を見て森を見て、もう一度木を見る~ |
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企画・司会 | 小倉 浩靖 | EMCA/PLAYWORKLAB,Inc. | |
パネリスト | 山本 浩司 | 厚生労働省キャリア形成支援室 室長 | |
藤田 真也 | 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 会長 | ||
山口 満 | 一般財団法人ACCN理事 | ||
柴田 郁夫 | 一般社団法人 地域連携プラットフォーム 代表 | ||
仁平 幸子 | オリーブキャリア 代表 | ||
早川 徹 | Nキャリアプロデュース 代表 |
11月23日(月.祝)14:00~15:40
S4 | キャリアコンサルティングの実際とその支援・指導について:サポートにおける社会正義・SDG’s・ディーセントワークをどう扱うか ~フランスなど諸外国の動きから~ |
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企画者 | 五十嵐 敦 | 福島大学 | |
パネリスト | 藤田 廣志 | 東海ライフキャリア代表 | |
星野 宏 | キャリアサポートオフィスprocess代表 | ||
田崎 慎子 | 悠久の風株式会社 代表 |
S5 | 大学院で学ぶことの意義(大喜利風) | ||
企画者 | 宮内 正臣 | 大会実行委員長、株式会社時空工房代表 | |
パネリスト | 一栁 晶子 | 法政大学大学院 | |
関谷 香奈 | 法政大学大学院 | ||
宮内 正臣 | 法政大学大学院 | ||
廣田 奈穂美 | 筑波大学大学院 | ||
田北 順子 | 筑波大学大学院 | ||
岩元 健一郎 | 筑波大学大学院 | ||
ほか |
11月23日(月.祝)15:50~17:30
S6 | キャリア支援者は社会正義を実現できるのか | ||
企画者 | 渡部 昌平 | 秋田県立大学 | |
パネリスト | 木下 城康 | 公益財団法人モラロジー研究所 | |
田中 小百合 | 認定NPO法人キャリアデザイン研究所 | ||
堀口 恵子 | Career Story 代表 | ||
渡部 昌平 | 秋田県立大学 |
S7 | パワハラ対応・対策でカウンセラーができること | ||
企画者 | 廣川 進 | 学会会長・法政大学キャリアデザイン学部教授 海上保安庁メンタルヘルス対策アドバイザー、同パワーハラスメント防止対策委員 |
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パネリスト | 下園 壮太 | メンタルレスキュー協会理事長 海上保安庁パワーハラスメント防止対策委員 | |
戸上 尚子 | 海上保安庁メンタルヘルス対策官 | ||
田中 淳子 | トレノケート株式会社 人材教育シニアコンサルタント |